流産1回目
27歳で結婚し、28歳の時に始めて妊娠検査薬が反応しました。それまでも、もしかしたら?と思って何回も検査薬を試してはダメだったので、初めて反応が出た時はそれはそれは嬉しくて、親友や親に報告までしちゃいました。どきどきしながら産婦人科に通って、心拍も確認でき、「あ~自分も親になるんだな~」と感じながら楽しみと明るい未来を思い描いていました。
しかし、7Wの検診で、「少し大きさが小さいし、子宮が赤ちゃんを出そうとしているから1週間後また来てください」と言われます。
そこからの1週間は、ネットで検索しまくりの日々です。1週間が凄く長くてどぎまぎしていました。
そして、1週間後、流産通告と手術について説明を受けることになります。
私は人前で泣くのが苦手な性格なので、必死に涙をこらえていたのですが、頭は真っ白で、先生が説明くださった手術内容を全然覚えていませんでした。
そして、手術当日、飲食されていませんよね?と看護師さんに聞かれた際、はっとしました。私は朝食を抜くことは頭に入っていたのですが、いつものルーティンになっている、起床後の水を飲んでしまっていたのです。
そのことを看護師の方に伝えたら、激怒され手術時間を変更することになりました。正直、手術というだけでかなり不安だったので、、確かに私が悪いのですが、辛かったのを覚えています。ちゃんと説明しましたよね?と言われたのですが、、私、あの時、なんの言葉も頭に入ってきてなかったんです。。。すみません。その後、時間がきて手術台に乗り、看護師さんが麻酔の注射を打って下さるのですが、時間が遅れたことでかなりイライラされていて、、麻酔の針を三回も打ちなおされました‥わざとではないとは思いますが、、、
その後、先生が看護師さんに「術前に渡す紙にも、水も飲まないようにってしっかり書いといてね」って言っているのが聞こえて、そのあと、麻酔がきき眠りにつきました。
そんなこんなで、手術は無事に終わり、麻酔が切れた気持ち悪さで目が覚めました。意識がもうろうとして、目を開けたり閉じたりしていたら、さっきの看護師さんがきて、「時間なのでお帰り下さい」と言ってこられたので、夫に支えられながらふらふらで家に帰りました。
もう、いろいろ嫌になって、家で泣きまくっていました。
その後の検診で、「辛いとは思いますが、初めての妊娠でよくあることですので、次がんばりましょう!」と言われました。
私自身、辛かったですが、気持ちを切り替えてがんばろうとおもったのでした。
2回目の流産
流産手術後、半年が過ぎ妊活をスタートしました。葉酸サプリを飲みタイミングを計ります。そして開始してから3か月ぐらいでまた妊娠が発覚します。悲しんだ分、喜びが大きくて、なんとなく、次は大丈夫だと思っていた私は、また、周りに報告します…あほですね。ただ、流産後に報告しづらかった夫の両親には今回は黙っているつもりでした。
しかし、妊娠発覚したのが年末前なので、結局年末年始に、お酒を控えていた私をみて勘づかれてしまいます。そして、年始早々の検診でまたもや10wで流産通告。からの手術。からのご両親に報告‥‥
ただでさえ辛いのに、他人にそれを報告しないといけないことが尚更辛い。
そして、先生に「二回目の流産なので不育症の検査をしておきましょう」と言われます。
しかし、「え、、、初めの流産の時にそれをしてくれていたらに二回目は避けられたかもしれないのに、なんで今なの。」と思ってしまいました。
その後、私は、精神的なのか、今でもよく分からないのですが、身体をおこしたらなぜか頭に激痛が走り体を起こすことができない奇病になります。トイレに行くにも一苦労の中、近くの病院に通い、とりあえず水分をとって1か月ベッドで横になるように言われ、その通りにしていたら、徐々に回復しました。自分が思っている以上に心と体に負担がかかっていたのかもしれません。
そして、二回も手術をした病院に通うことが辛くなり、病院を変えました。
3回目の流産
病院を変え、今までの経緯を話し、ここで不育症検査をしてもらいます。血液検査と染色体検査でした。結果は、特に問題なし。ただ、少しTSHの数値が高いとのこと。もし、何か対処をするならTSHの数値を下げるためにチラージンSというホルモン剤を飲んでみますか?と言われ、服用が始まりました。
すると、なんかまぶたが腫れているような症状がでましたが、先生に伝えてもこの薬でそんな副作用は出ないので心配せずに飲んでほしいと言われます。
そして、飲み続けた甲斐がありTSHの数値が基準値になったので、また妊活をスタートし、妊娠しました。
今度は、流産予防のために血栓予防の薬をのんでいました。が、今回も流れてしまいます。
流産自体は物凄く辛かったのですが、手術自体は、病院を変えたらこうも違うかというぐらい、丁寧に接してくださり、手術への不安感は和らぎました。
三回の流産をしてから、自分の体質改善に興味を持ち、薬膳の教室や漢方薬局に通い始めます。
私は、子宮内膜症があり、胸にしこりができやすい体質です。そのことを伝えると、漢方薬局で瘀血を改善する漢方を処方してもらいます。
1か月後、飲み始めてから初めての生理がきたのですが、なんと、、、今までに見たことのない血の塊が出てきたのです。10cmぐらいの細長い血の塊です。
びっくりしたのですが、、私は、、「もしかしたら子宮内膜症が小さくなってたりして?」ってふと思ったのです。
そして、次の検診の際に大きさを確認してもらったら、、、小さくなっていたのです。
驚きですよね…(以前は確か3.5cmぐらいあったのですが、今では、子宮内膜症というほどのものはないと言われています。)
4回目の流産
漢方を飲んでから子宮内膜症が小さくなっていたので、今回はなにか変わるかもしれないと思って挑んだ4回目。しかし、これまた流れます。流産は、告げられる日も辛いのですが、手術をする日も毎回不安で辛いです。なので、今回は手術をするのではなく、自然にながれるのを待ちたいと先生に伝え、様子をみさせて頂くことにしました。流産通告をされた時に、既に出血していたので2週間後に出てきました。陣痛を味わったことはありませんが、なんとなく陣痛のような痛みが数分続き、スンっと塊が出ました。その後、病院で残留物がないかの確認をしてもらい、無事終わりました。正直、出てくるまで不安の日々ですし、いつ出てくるか分からないから備えるのも大変なのですが、、私は手術より自然の方がしっくりきました。精神的にも徐々に流産と向き合うことができて、受け止める猶予時間をもらったような感じです。
そして、その後も漢方を続けました。漢方を飲む上で、チラージンを辞めた方がいいとのことだったので、かかりつけ医と相談し、チラージンの服用は辞めています。しかし、今では、ホルモン剤を飲まなくても基準値内に落ち着いています。
5回目の流産
4回目の流産があってから、もう精神的に疲労困憊で妊娠と向き合うことが嫌になり、妊活を2年間辞めていました。子どもがいないなりに楽しめる旅行や趣味などに明け暮れていました。そんな中、夫の転職で転居し、私の実家の近くに住むことになりました。そして、親族の赤ちゃんや友達の赤ちゃんに触れる機会が増え、もう一度挑戦してみようと思い、妊活を始めます。妊活と言っても、漢方を続けて、ビタミンEやビタミンCのサプリも飲み始めただけです。(ビタミンEの不足が不育症の原因になる可能性もあると何かでみたので飲んでみました)そして、妊娠し、また、流れました。今までは、心拍は確認されていたのですが、今回は心拍も確認できない状態で亡くなってしまいました。
今回も、前回同様、自然に流れるのを待つことにし、無事終えました。
周りへの報告は、3回目以降は私の親以外にはしていません。流産報告される側も辛いと思うので‥‥
5回の流産を終えてみて
正直、もう欲しいのかよく分からない状態です。願ってもできないのかもですけど、、それ以前にもう子どもがいない夫婦として楽しんだ方がいいような気がしてきています。
夫にとったら、妊娠報告した日から、流産通告される日までが妊娠と向き合う日だと思うので、ゆーて1か月半ぐらいの出来事です。でも、私は、妊活がスタートした日から流産後の経過観察が終わる日までなので、1回の妊娠で大体5か月ぐらい妊娠と向き合うことになります。そこから、3か月は精神的にボロボロな状態。なので、1回の妊娠で半年以上、自分の時間が妊活中心になるのです。
確かに、妊娠できる歳には期限があって、、今を逃すと後悔するのもわかるのですが、30代という、貴重な時間、辛い思いしながら妊活と向き合って、、最悪それでも出来ないかもしれない。
苦労してでも最終的にできたなら、報われますが、、、、そうじゃなかったら私の30代はほぼ闇の中・・・そんなことを考えてしまう日々です。
私が流産を繰り返す一方で、周りの友達や親せきはポンポン出産していて、それと向き合うのが辛くなっていきました。そんな中、出産した喜びを求めるより、今ある夫との自由な時間を楽しんだ方がいいような気がして、子どもができたらなかなか出来ない旅行に明け暮れていました。もともと旅行好きなので、旅をすることで気持ちを切り替えて癒さていましたし、この人生を肯定化してきました。そして、そんな気持ちが私の中でどんどん強くなっていきます。子どもがいない方が、お金のことも考えなくていいし、自分らの人生を制限されることも減るし、自由だし、心配事も減るし。そんな気持ちが私の中でどんどん強くなっていき、、、もう、欲しいのかよく分からない。そんな私です。
でも、そんなことを言っていても、出来たのならばきっと可愛がって、子育ての日々が始めるんだろうなとも思っています。そう、自然にできるのならば、受け止められる。
でも、妊活となると、いろいろ治療法を試すにつれて、それをやってまで欲しいのか、そんなにお金をかけてまで欲しいのか、そんな痛い思いをしてまで欲しいのかと、、、、どれぐらい欲しいのか試される気がするんです。。自然に判断を任せてはいられないのが不妊。意思を持って子どもを授からないといけない。。、、私は、、、欲しいのか・・・??
そんな考えなくてもいいことを考えさせられるのが不育症だと思っています。。
私が流産を繰り返す中でやったこと
- 血液検査と染色体検査→TSH以外異常なし
- TSHの数値が少し高かった為チラージンSの服用→現在は辞めているがなぜか正常値で安定
- 妊娠発覚後、血栓予防の薬を飲むが流産
- 漢方を飲む→子宮内膜症が小さくなったが流産はした
- 葉酸やビタミンEサプリを飲むが流産した
不育症は、生命の誕生から生命の死までと向き合うことになります。人生でそんなに関わることのない死と向き合うんです。そりゃやってられないですよ・・はい、ただのはけ口の場となりましたが、今までの流産の経験を綴ってみました。なにか参考になれば幸いです。